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「来るなってばっ……!」
「手は2本より4本の方がいい時もあるよ」
服がぬれるのも厭わず
バスタブの中へ。
「ねえ、理央?やっぱり彼上手だろう?」
言うと
僕と壁の隙間に細い身体を滑り込ませてきた。
タオルかけを握っていた僕の手を取り
焦点の合わない瞳でぼんやりと僕を見つめる。
「ウ……ンンッ……」
面と向かって
そんなこと聞かれてみろ。
恥ずかしくて
首を横に振るけれど。
「嘘つき。顔見ればわかるよ」
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