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「最初から……その気で来たくせにっ……!」
バスタブの中。
甘い香りのハチミツだけまとった
あられもない姿で声を上げても
「おっと、手が滑った」
「やぁっ……ンッ……!」
結局
何の説得力もない。
「涼介さんっ……僕はっ……」
「おい、理央。誘ってるのか?」
見上げると
腕まくりして手首までとろとろと
蜜を滴らせた涼介さんが
「そんな恰好で僕の名前を呼ぶな」
見たこともない
怖い瞳をして言うから。
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