ヒロと雄二

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一瞬俺は戸惑ったが、少し端に寄ると 『ありがとう』 こんな人混みのクラブで似つかわしくない電動車椅子──── 『おい、あいつの名前は?』 隣にいる女は体の関係だけだ こんな女は五万といる 俺の金に集る女の一人だ 『えっ?何?あれ?雄二さんには関係ないよ。何でも足が無いから腕だけでダンスするパフォーマーのヒロって子よ。単なる見せ物。み・せ・も・の!』 ───ヒロ 腕だけでパフォーマンスする それがどういう意味か俺には分からない しかし、少し興味が湧いた 『どけ!邪魔だ』 『ちょっ、ちょっと!雄二さん!見てもつまんないわよ!』 振りほどいた女は正直もう飽きた なんだかんだあいつの方が面白そうだ・・・
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