変態と変身は紙一重

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― ― ― ―  全く、どいつもこいつも俺の休日を邪魔しやがって……。  バイクの性能はとても良く、少しアクセルを回しただけでとんでもなく加速してしまう。  俺はそんな暴れ馬に苦戦しながら交差点を左に曲がった。  何だ?!  突如俺の目の前に大きなタイヤが見えたかと思うと俺は巻き込まれていた。  変身したままだったとはいえ、物理的に全身を踏み潰されては耐えられない。  全く、どいつもこいつも――。  全身の骨が折れる音を聞きながら、俺の意識は成す術も無く暗転していった。
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