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「おはよう。
今日は早いな良平」
バイト先のコンビニに着くと先輩の望月さんが声を掛けてきた。
彼はその名前とは釣り合わない筋骨隆々とした肉体で、牛乳パックの一ダースケースを三個も重ねて運んでいた。
「望月さんこそいつも早いですね」
望月さんは四十、俺は二十歳。
歳こそ離れているが、二人ともバイトとして勤めている。
「パック飲料は俺がやる。
お前はフライ作ってパン屋来たら補充してくれ」
「はい。
あ、でもその前にゴミ捨ててきますね」
だからお互いに気兼ねなくやっている。
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