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交差点は騒然としていて、大型トラックとバイクが転がっていた。
救急車が一台俺の前にあって、その周りにパトカーが何台も止まっている。
さらにその周りで警官が交差点を半分封鎖して交通整理をしていた。
救急隊員が俺を見て硬直している。
無理も無い。
突然遺体が消えて、その瞬間チュチュみたいな服を着た青年が現れたのだから。
俺の右手には例のステッキが握られていた。
なぜか呪文が分かる。
言いたくない呪文である。
しかし俺は覚悟を決めて、ステッキを掲げた。
「マジカル・リムブりん!」
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