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店を出て自分の自転車に乗ろうとしたときだった。
あれ?
「なんだこれ?」
丁度サドルの下と後輪の間に、ピンク色の棒状の物が刺さっているのが見えた。
俺は子供のいたずらか何かだと思ってそれを引き抜こうとしたが、それはきっちり嵌っていてビクともしなかった。
仕方なくそのまま漕いで帰る。
自宅の前でまたその棒を引っ張ってみたら、今度はあっさりと抜けた。
「これは、ステッキ……?」
それは小さな女の子なら喜びそうな、魔法のステッキだった。
「やっぱりいたずらか」
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