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「ちょっと兄ちゃん」
突然誰かが呼ぶ声が聞こえた。
俺が驚いて辺りを振り返ると、そこには小さな白い鏡餅……? を逆さまにして手足を付けたみたいな生き物が浮いていた。
「何だこれ」
「ぐえっ」
俺はとりあえずそいつを鷲掴みにして捕らえた。
「ぐ、苦しい、がな……んっ……」
変な生き物は顔を紅潮させて恍惚の表情になった。
べしっ
俺はそれを地面に叩き付けた。
「俺、疲れてるわ」
そしてそのまま家に入ろうとしたところで呼び止められた。
「ちょっと待ちぃな!」
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