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「ごちそうさまでした。
…でもほんとにいいんですか?お金出してもらっちゃって…」
「年上で、社会人。当たり前だろう?」
「ありがとうございます」
会計を済ませ外に出ると俺は哲さに頭を下げた
自分の分を払おうと財布を出したら制されてしまったのだ。店内でそれ以上は何も言えず結局お会計はすべて哲さんにしてもらった。
「まぁ昨日もかなり無理させたし、その礼だと思ってくれ」
車に乗り込みシートベルトをしていた俺の耳元で、囁くように呟いた
「…っ、な…!ちょ、…ッ」
弾かれるようにドアの方へ体を寄せると哲さんは自分のシートに戻ってニヤリと笑う
そうして特に行き先も告げずに車はまた発進したのだった
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