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「もう俺の話はいいか?」
「うーん、まだ聞きたいことたくさんありますけどそれはまたおいおい質問します」
「ハハッ、それじゃあ俺の番。
颯太はもう4年生だが就職は?」
軽く笑った哲さんの口から軽くない質問
なりたてとはいえ大学4年生の俺には重たい言葉だ。
「ま、まだ…でもいくつかやりたい仕事は見つけているのでいろいろ説明会に参加したりしてます…」
「そうか。まぁ焦ることはない。自分の納得のいくように頑張ればいい」
周りの奴らが少しずつ就職を決める中、正直土日に出歩いていいのだろうかと不安があったが…
とりあえず今日は考えないでおこう。
それになんだか…哲さんに励まされるとなるようになる気がしてきた。もちろん自分の頑張り次第とわかってはいるけど。
「ほらついたぞ」
哲さんの言葉に窓の外を見る
いつの間にか高速を降りていた車。車窓から広がるのは真っ青な海だった
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