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ベッドに押し倒されてスイッチの切り替わった哲さんの首に俺は自然と手を回す
そう、そうなんだ。
哲さんにとってはこれはいわゆる”オイシイ状況”
後腐れのないフラットな関係
セックスという快楽を目的としただけの繋がり
チクリと痛んだ胸の隙間で俺は哲さんの家の冷凍庫を思い出す
明らかなる女性の存在
そりゃそうだ。
こんなかっこいい人に、彼女がいないわけがない。
ジクジクと膿み、溢れ出る負の感情
ちがう、気づきたくない
でももうそんなことを考えている時点で――――
――――俺は哲さんのことが、好きなんだ
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