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木々が覆い被さる道を
どうにか歩けないかとする私を
―おん。此処から、ありがとうしよう?―
と、彼は言った
「行きたかった…」
姿さえ見えない神社に向かって
お母さんの手術が無事に終わって
元気になりますように
と、手を合わせた
帰る途中、御池という場所に寄り
写真を撮った
宮崎市内に入り
焼き肉を食べて
チロさんの待つ
彼の部屋へ帰り
冷蔵庫に入れておいてくれた
ケーキ
彼のいれてくれたコーヒー
暖かいチロさんを抱きながら
おめでとう
ありがとう
と言い合った誕生日
プレゼントは要らないと言うのに
黄緑のカーテガンを
用意していてくれた
―おんに着て欲しかったから―
彼は毎年、変わらない
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