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鬼の男達は皆、ごつい身体と厳つい顔を持っていました。それに対し鬼の女達は驚くほどに綺麗な者ばかりです。桃太郎は不思議に思いましたが、次の瞬間それを忘れました。
何処から仕入れたのか、食卓には海の幸まで豊富に添えてありました。女達は鼓を打ち、舞を舞って桃太郎達を歓迎しました。一行は腹を満たし、酒に酔しれて鬼の接待を楽しみました。
そんな日々がひと月も続いた頃。漸くと刺激の無い生活にも飽きてしまった桃太郎は、今度は村の若い女子を求める様になりました。
困り果てた村の長は、この村の名物だと言ってある物を差し出しました。
それは団子でした。
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