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これはある村に先祖代々伝わる、古い古いお話です。
むかしむかし、あるところにお爺さんとお婆さんが住んでいました。毎日お爺さんは山にケシ刈りに、お婆さんは川に水汲みに出掛けていました。
ある日の事、水汲みに出たお婆さんがふと見上げると、川の上流から大きな桃が流れて来ました。お婆さんは早速その桃を拾って家に持ち帰ると、山に出掛けたお爺さんの帰りを待ちました。
程無く帰って来たお爺さんは、庭先に置いてある大きな桃を見て大層驚きました。
「これはこれは、一体どうしたんだね?」
お爺さんが問い掛けました。
「先ほど川で拾いましたのよ」
お婆さんはにこにこと答えました。
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