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桃太郎はお爺さんの消し団子を使って仲間を増やしました。一定の量を越えて与えられた者達は、病人の様に消し団子を求めてやって来ました。すると桃太郎はその者達を奴隷の様に扱いました。
とうとう堪り兼ねたお爺さんは桃太郎に泣いてお願いをしました。
「桃太郎や、もう止めておくれ。この団子はその様に使ってはいけないのだよ」
「うるさい!」
お爺さんの言い様に腹を立てた桃太郎は、家の裏手にある大きな木を力任せに引っこ抜きました。すると倒れた大きな木はお爺さんの家を潰してしまいました。
家の下敷きになり、事切れたお爺さんとお婆さんを見た桃太郎は、高らかに笑い飛ばしました。
「これでうるさい者も居なくなった。もっともっと遊んでやるぞ!」
この所業に恐れをなした者達が桃太郎の元を去って行きました。残ったのは帰る場所の無い犬、猿、雉だけでした。
「桃さん。鬼が里って聞いた事無いですか?」
「何それ美味しいの?」
犬は桃太郎に新しい玩具を提案しました。
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