始まりの(アホ)節電計画

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「おまえら二人そろって何やってんの?」 「「はっ? 俺はいったいなにを?」」 「気づいてなかったのかよ」  声のした方を見る。 「逆だ逆」 「こんなところでなにやってんだ? 宮部」 「それはこっちのセリフなんだが……」  社交辞令的に訊いただけなのに、なぜかあきれ顔をされた。 「おまえら、自分がなにやってたかわかってないの?」 「俺たちは特になにもしてなかったよな? 末継」 「そうだよ。これからなにしようか話してたところだったよな? 夏野」 「………まあ、それでいいや。ほれ」  宮部がペットボトルを二本渡してくる。 「とりあえずそれ飲んどけ。水分、足りてないだろ?」 「「おお?」」  末継と二人で宮部の手を取る。 「「神?」」 「いや、大袈裟だろ」  一人一本ずつペットボトルを手に取る。キャップを取って中の水を飲む。 「「?」」 「ん? どうした?」 「宮部、これって……スポーツドリンク?」  末継のこの言葉に、宮部は、 「? そうだけど……」 「「おお?」」  末継と二人で宮部の手を取り、 「「神?」」 「いやだから大袈裟だって」 「「Oh my GOD !!」」 「いや英語で言っても同じだから。ていうか発音上手いなおい」
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