0.2-河崎将と彼の出会い

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はじめて望とまともに言葉を交わしたのは、席替えで隣同士になった時のことだった。 当時好きだったバンドのグッズを学校の鞄に着けていたのだけれど、望がそれに気づいてくれたのだ。 最初はびっくりした。 そのバンドはかなりマイナーなバンドで、今まで知ってるって人に会ったことすら無かったからだ。 それをきっかけに話をすると、僕と望は驚くぐらい音楽の趣味があっていた。 すごくうれしかった。 僕達はすぐに親友になった。 ある日、望の家に行った僕は、望に宝物だというギターを見せてもらった。 小学生の頃誕生日にねだってお父さんに買ってもらったのだという。 望はそれを弾いて見せてくれた。 今思えば特別上手いってわけでもないけど、楽器はピアノとヴァイオリンぐらいしか知らなかった僕にとって、簡単にギターを弾いて見せた望はすごくかっこよく見えた。
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