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そして望は自分がバンドに憧れてるってことを教えてくれた。
ただの友達以上の絆があるみたいで羨ましいって。
僕はそれを聞いて一緒だと思った。
望は僕に一緒にバンドを組まないかと言ってきた。
将と一緒にバンドがやりたい、将と同じステージで俺が歌いたい。
それが俺の夢だと望は言った。
僕は、なんだか一瞬にして目が覚める思いだった。
そんなこと考えもしなかった。
…でも、一瞬でやりたいと思った。
家に帰った僕は早速父さんにねだった。
ギターを弾く望とバンドが組めるように、父さんが昔弾いていたのと同じ、ベースギターが欲しいと伝えた。
自分が夢をあきらめたという苦い経験からか、父さんはあまり乗り気じゃなかったみたいだけど、結局買ってくれた。
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