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それから僕は望と一緒に練習した。
望の家でやってたら望の母さんにうるさいって怒られちゃったから、僕の家でやるようにした。
すごく楽しかった。
CDで聞いて憧れてた音をこの手で出してるってことに感動した。
決して上手くはなかったけどそれでも楽しかった。
僕の声は残念ながら歌には向いてるものじゃなかったけど、望は違った。
望は歌も上手くて、本当にふたりでやっていけるんじゃないかとさえ思った。
僕と望は同じ高校に進み、そこでも一緒につるんだ。
響(きょう)くん、健(けん)くんと出会ったのは、高校でのことだった。
その頃僕達は曲を書くようになっていた。
今見たら恥ずかしくて直視できないくらい青臭い曲ばっかりだったけど、これが生徒には好評だった。
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