0-はじまりの日

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「響くんはハンバーグ大好きだね。 大丈夫、ちゃんと材料用意してるよ」   腰エプロンを着けながらそう言う将くんにお礼を言う。 将くんはすっごい料理上手。 将くんに任せておけば安心だ。 下手に手伝わない方がいい。 俺はなにかすることないかなと心平の所へ向かった。 心平は今夜使う皿やグラスを箱から取り出しているところだった。 「一旦洗う?俺手伝うよ」   そう言うと心平はぶんぶんと首を振った。 「そんなこと響さんにさせられませんよ! オレがひとりで洗うんで大丈夫です!」   なんかそんなふうに言われたら強く言えないじゃないか…。 俺は皿洗いを心平に任せることにした。 …でも困る。なにもすることがない。 暇だ、どうしよう。 俺がリビングにぽつんと立ちつくしているとタイミングよくケータイが鳴った。 LINEが入った模様。 開いてみるとのんちゃんからだった。 のんちゃんは心平と同じくうちでギターをしているイケメンさんだ。
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