0-はじまりの日

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俺が笑顔を消し、無言のまま頬を膨らませて見つめていると、やがてのんちゃんは仕方ないといったふうにため息をついた。 「仕方ねーな。 買ってきてやるけど、おまえそろそろ酒くらい飲めるようになれよ」   …別に飲めないんじゃなくて飲まないだけなんだけどなーと思いつつ、面倒くさかったから適当に流しておいた。 のんちゃんがコーラを買いに行ったおかげでひとりで運ぶ羽目になってしまったけど、仕方ない。 3往復くらいすれば足りるかな。 それにしてもこんなに大量のお酒どこで冷やすんだろうと思っていたら、なにげにテラスに大きなポリバケツが3つ置いてあった。 ちゃんと氷水まで張ってある。 さすが将くん(以下略)。   3往復した後お酒を氷水の中へ入れる。 どうやら本当に全部お酒――てかビールみたい。 心平とかまだ未成年なのに飲ませちゃってもいいのかなと思っていると、本人がやってきた。 どうやら皿洗いは全部終わったようだ。
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