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「分かった、お風呂上がりに食べてみるね。お疲れ様パパ」
私は二階の自室へ駆け上がると一人で目をパチクリさせた。
本当に願いが叶ってしまった。どうやらこの箸の力は本当みたいだ。
大事に使わないと勿体ない。今回みたいなくだらない願いは一回限りにしておこう。
その時の私は、願いが本当に叶ったという事に凄く興奮していて、願いがかなった事の反動があるなんて思ってもいなかった。
翌朝、私は昨日のように白い箸を使って食事をしていた。
今日の願い事は昨日よりはまともだと思う。っていってもまた食べ物関係だ。
私の学校は給食がある。その給食で私が好きなメニューがある。
それはチキンカツカレーだ。
サクッと揚がったチキンカツに、スパイシーなカレーがかかるカレーで、給食なのに以外と本格的だ。女子向きではない味だけど、私はこのカレーが大好きだ。
今日はそれが食べたいが、あいにく,今日の給食表にはうどんと書かれていた。
だめだ、今日の給食にはチキンカツカレーが食べたい。この暑さで食べるあのカレーは格別だから。
今日の気温も30度を超える暑さだ。明日も暑いかもしれないけど、明日より今日食べたい。
私は朝食をあの白い箸で食べ、今日の給食にチキンカレーを願った。
朝食を食べ終わり、学校に行く支度をした私は、チキンカレーのために遠回りをして学校に登校した。
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