第三話 練習

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「――それでは今から球技大会を開催いたします」 4月も後半になり、桜の木が新緑の衣を身にまとった頃、私たちの学校では球技大会が開催される。 1日がかりで開催され、スポーツが得意な人にとっては腕の見せ所だ。 ひとり最低1種目は出場することになっているが、人によってはいくつも出ていている。 かくいう私もその一人だ。 「莉緒ちゃん、次はバスケの試合だよ、頑張ってね!」 「うん、私と美鈴に任せておいて!」 運動神経のよい私は、バスケとバレーに出場することになっていた。 元バスケ部の美鈴も試合に出ており、非常に心強い。 残りのメンバーも経験者で、私たちは着々とトーナメント戦を勝ち進んでいた。
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