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「莉緒、こっち!」
「はいっ美鈴!」
私の華麗なドリブルと美鈴の的確なシュートにより、私のチームにはどんどん得点が入る。もう準決勝であるため、クラスメイト達も総出で応援してくれている。
「皆、頑張れー!」
クラスの中でも一際声を出しているのは、一番賑やかなレオだった。
その隣に駿河もいるけれど、彼の声はこちらには届かない。
よほどの小声なのか、じっと試合を見ているだけなのだろう。
……試合は順調にこちらのペースで進み、見事勝利をおさめた。
「ありがとうございました」
挨拶をして、応援をしてくれた皆のもとに駆けつける。
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