第三話 練習

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「莉緒、こっち!」 「はいっ美鈴!」 私の華麗なドリブルと美鈴の的確なシュートにより、私のチームにはどんどん得点が入る。もう準決勝であるため、クラスメイト達も総出で応援してくれている。 「皆、頑張れー!」 クラスの中でも一際声を出しているのは、一番賑やかなレオだった。 その隣に駿河もいるけれど、彼の声はこちらには届かない。 よほどの小声なのか、じっと試合を見ているだけなのだろう。 ……試合は順調にこちらのペースで進み、見事勝利をおさめた。 「ありがとうございました」 挨拶をして、応援をしてくれた皆のもとに駆けつける。
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