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――レオは、私たちが付き合っているということを誰にも言っていないらしい。
口が軽いのかと思ったけれど、そうでもないみたいだ。
あれから私と駿河は、人目を避けながら一緒に帰ったり、家でも連絡を取ったりしていた。
人目を避けて帰ろうと提案したのは私のほうだ。
付き合っていることを知られなくないという理由もあるけど、あんなぎごちない二人の姿を目撃されたくないのが一番の理由だ。
付き合っているのか、たまたま近い距離で歩いているのか、仲がいいのか悪いのか。傍から見れば私たちは、全くよく分からない二人に見えるだろう。
ちなみに、私と駿河の秘密を知っている人物はもう一人いる。
「――フットサルの試合を見に、他クラスの女の子も来ているよ。駿河くんってこんなに人気なのに可哀想な人だよね……」
「そうだね、それはちょっと同情する。駿河にも女の子たちにも」
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