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ジェシー
「・・・悪いっ!?」
彼
「いや・・・誰にでもそうなる可能性はあるよ・・・。私だって生活保護者なんだ」
ジェシー
「アンナは私のせいで、、っ・・・」
アンナ
「ジェシーのせいじゃないよ!」
ジェシー
「でも、好きなこともできなくなっていって!!今ではなにしててもつまらなそうじゃない!」
アンナ
「そんなことない、私にはジェシーがいれば、私はジェシーがいれば、幸せ、幸せ、だよ・・・」
ジェシー
「私がやらなきゃ、私がって、そればかり言って、無理して・・・。・・・私のせいなんだ・・・」
アンナ
「無理できたのは・・・ジェシーがいたから、だよ」
ジェシー
「私たちの、幸せ・・・う、っ・・・えぐっ・・・アンナの無理に笑う顔、もう、みたく、ないよ・・・」
彼
「・・・退院したら、家に来ないかい?」
アンナ
「え?」
彼
「生きる意味が見つかるまで、でもいいし、ずっといてもいい。少なくとも雨風は凌げるよ」
アンナ
「でも・・・」
彼
「二人ぼっちでいるよりは、いいと思うんだ」
ジェシー
「なに、馬鹿なこと言ってるのよ、私たちはっ!!」
彼
「その 声 は、最後に生きろといった。そして、君達は助かった・・・きっと、私だけでなく、君達にも生きろといったんだと思うよ」
ジェシー
「生きろ?簡単に言わないでよ・・・もう、私たちはっ!・・・アンナ?」
アンナ
「・・・もう少し、生きてみるよ・・・。ジェシーと一緒に・・・」
ジェシー
「アンナ・・・」
アンナ
「家の場所は、どこ?」
彼
「退院の日が決まったら、教えて欲しい、迎えに来るよ。ああ、そうだ、もう一人男がいるけど、いい人だよ」
ジェシー
「なんで、そこまでするのよ?あぁ・・・あんた、さては、あたし達の体が目当てとかじゃないでしょうね?」
彼
「君達は魅力的だと思うけれど、君達にはそんな気は無いだろう?」
ジェシー
「当たり前よ」
アンナ
「ジェシー、この人、そんな悪い感じしないから大丈夫だよ」
ジェシー
「そうかしら?アンナ、もう少し気をつけたほうがいいわよ」
彼
「信用されてないかな、まぁ、そうだよね、いきなりだし」
ジェシー
「じゃ、どうしてそこまでしようとするわけ?」
彼
「そうだね・・・。君達は、善きサマリア人の話は知っているかい?」
語り部
「ところで、君は自分の事も満足に出来ないのに、人を助けるな、とか思う?
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