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ブブブ、ブブブ……
携帯が鳴ってる…
あっ、もうそんな時間!
見ると、桐谷係長からメッセージ
『早川さん、仕事は終わったかな?僕はもう、終わったので、ロビー横の待合室にいるね。
ゆっくりで良いから、慌てず降りてきてね』
桐谷係長らしい文章だな。
っと、私も戸締まりして、ロビーへ向かわなきゃ。
社内の人と食事だなんて、
歓送迎会や忘年会以外で初めてなんだけどなぁ……
こんな私で大丈夫??
成るように成る??
とりあえず落ち着こう。
あっ、エレベーター閉めてないや、いつまでたっても下に降りれないわ。何やってんだろ。
《閉》を押し、
下へ着くまで、深呼吸、深呼吸……っと。
《待合室》の前でもう一度深呼吸……
『お待たせしました。』
と、声をかけながら中へ入ると、
桐谷係長がソファーで……
ん?寝てる??
起こして良いかな?
アメリカ帰りで、おまけに休日出勤、疲れてるよね。
どうしよ……
もう少しだけこのまま……
そう思い、向かい側のソファーに座り、鞄から本を取り出し、栞を挟んだページを開ける。
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