第1章

2/8
前へ
/299ページ
次へ
『あっ、落としましたよ……』 駅のホームで振り返ると、爽やかな紳士の笑顔。 手元を見ると、私の携帯が…… 『あ、ありがとうございます。』 受け取ろうと手を伸ばすと 『おはようございます、早川さん。海外事業部の桐谷です。同じ電車なんだね。早川さんは、いつも、この時間なの? 僕はたまたまこの時間。いつもはもっと、早いんだけどね。 朝から、早川さんに会えて嬉しいよ。 あっ、それより時間…大丈夫?急がないと、遅れるよ?』 唖然とする、私を他所に、歩き出した、桐谷さん。 『え、え、、あの…、す、すみません。 ありがとうございます。って、きゃーっ、遅れちゃう~~お先に失礼します』 と、焦った私は、桐谷さんを追い越し、一目散に会社へ。 はぁ~~っ ギリギリ間に合ったぁ~。
/299ページ

最初のコメントを投稿しよう!

260人が本棚に入れています
本棚に追加