第1章~出会いの章~

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酷く怯えた表情で眠り続ける名前も知らない少年を見つめる。 ぶつかった直後、気を失う様にして倒れた彼を運び、ベットへと寝かせるまで一度も起きることもなく。 むしろ、起きるのをためらう様に眠る彼をどうすることも出来ずにいて。 一目みた時から、彼を自分のものにするという願望があった。 それは、整った顔立ちのせいか、それとも苦しそうに歪める顔のせいか。 困惑が広がる胸を抱え、音をたてぬよう席を外した。
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