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酷く怯えた表情で眠り続ける名前も知らない少年を見つめる。
ぶつかった直後、気を失う様にして倒れた彼を運び、ベットへと寝かせるまで一度も起きることもなく。
むしろ、起きるのをためらう様に眠る彼をどうすることも出来ずにいて。
一目みた時から、彼を自分のものにするという願望があった。
それは、整った顔立ちのせいか、それとも苦しそうに歪める顔のせいか。
困惑が広がる胸を抱え、音をたてぬよう席を外した。
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