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侯爵家を出て一週間程経った
侯爵からの連絡で、自分達が追っ手に今の所見つかっては居ないらしいと言う事が分かったが
何時までも隠れている訳にもいかないし、見付かるのも時間の問題な気が…
それと言うのも…
「あ!イオン暇ならちょっと手伝ってよ💦」
ニィが慌ただしく沢山の薬草を持って走って行く
行き先はスラムのシーン神殿、神殿と言っても神の偶像を象った物と祈り空間のある簡素な物だ、しかも、簡易な仕切りダケで数種の神々の像が混在している
スラムでお世話になっているから…と神官技能を持つアルマとネヴァルで怪我人や簡単な病気の治療を始めた所、全日凄い行列が…
「分かった、手伝うよ…(=_=;)」
「オイラ、コレ持ってたら元気な病人追い出すから…イオンはアルマの手伝いお願い」
「またか…=_=;)」
「また、だよ…」
始めた最初頃は本当に病人の人ばかりだったけど…最近は行列の大半がアルマとネヴァル目当てだと言う困った状態に…
オマケに…二人揃ってその状態を作ってる自覚が無い(=_=;)ネヴァルに至っては男女問わずだし…
「擦り傷くらいで来るな~💢
本当の病人が困るだろう💢
ほら元気なヤツは帰れ~💢ジッチャン(ジジ様)に言い付けるよ~💢」
ニィが追っ払い
僕は薬草で治療できる患者さんの治療を手伝う
ある程度患者さんがはけると、近所の奥さんや子供達が差し入れを持って来てくれる
「イオンくん、ニィくん今日も御苦労様ね、皆で食べてね」
「ありがとうございます」
「イオンお兄ちゃん後でまたお勉強教えてね」
「うん、良いよ」
「ニィくんお菓子食べる?」
「ありがとう!!オネェチャン達」
二人が囲まれてる姿を見ながら
「イオンくんとニィくん今日もモテモテよね~」
「本当に、でも二人揃って自覚無いですがね」とネヴァルが答える
「本当に鈍いわよね~」と笑い会う
シーン神殿の司祭が
「お前等が言うな…」と心の中で突っ込んだ
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