異世界行くなら死ぬしかないけど、いいかな?

2/3
前へ
/3ページ
次へ
 俺の名前はファンタスティック乳房。そう、今をときめく38歳独身だ。  未経験を貫いた俺は、30の誕生日を迎えたその日、神から魔法を授かったんだ。  そう、それがこの右手に宿る「邪眼【デスイヤー】」だ。  この力を持って俺は、世界にはびこる獣、通称≪リア獣≫を倒す事になった。  いったいこの先どうなっちゃうの~!?  ☆★☆ 「神作品出来た気がする」 「脳不自由かよ」  今俺の完璧なる物語を前にして、おまえの方が脳不自由かよって言いたくなる。  だって格好がね、背中から翼は生やして、ギリシア人よろしくな純白のワンピースみたいなものきているからな。  見た目はもうキチガイとしか思えない。というか絶対にキチガイだから。 「これ君の転生後の設定になるんだよ?」 「……やっぱかきなおすかぁ」  さて、なぜ私がこの神とか言われる人物と対話しているのか、それはわずか3時間前にさかのぼります。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加