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・・・んな事は分かってるよ私だって、女はどうせ顔なんでしょ!
そう苛立ちながらガラス越しに映る自分を見つめていた。
あの女、いつも一緒に須藤君の事かっこいいねって言ってたのに、いつの間にか出来ていやがった。
そう、橋本優香28歳。
本日絶賛失恋中でありますっ!
・・・ってなんだよ絶賛って、ぷっ。
ヤケ酒に完全に飲まれていた私は、千鳥足で駅へと向かって歩きだす。
「あの・・・すいません。」
終電が近い事もあって駅に急ぐ人が多い中、私は見知らぬ女性に声を掛けられた。
「・・・はい、なんでしょうか?私こうみえて結構急いでるんですよ、用があるなら手短にお願いしまーす。」
機嫌が悪い私は初めて会った人なのに強気な態度をとってしまった。
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