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心なしか女性の顔色がすごく悪いような気がした。
「・・・こんな夜遅くまで大変ですね。この栄養ドリンク、お姉さんが飲んだほうがいいんじゃないですか?」
「えっ!いや、仕事ですから全然お気になさらず・・・あの、これ飲んで明日もお仕事頑張ってください・・・それじゃあ私はこれで・・・。」
それだけ言うと私から視線を外した女性は軽く会釈して、足早に駅とは逆の方向に消えていった。
・・・変なの。
でも、貰った栄養ドリンクはテレビでCMもしてる有名なメーカーのものだった。
ふらふら歩いてたから声掛けてくれたのかな・・・。
そのまま鞄に栄養ドリンクを放り込んだ私は終電に乗り、なんとか無事に帰宅することが出来た。
あー・・・だるいな・・・もういいや、このまま寝ちゃえ・・・。
そして、化粧を落とす事も諦めてすぐに深い眠りについた。
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