ヒトメボレ

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僕は思わず駆け足で店内に入った。 もちろん"彼"を目で追いながら。 服はこの店の制服。という事は"彼"はここで働いているということだな。 あっ こっち向いた。 長めの前髪に高く筋の通った鼻。 キリッとした目元に薄く切れ長の口。 どうしよう…。 すごくかっこいい。 モロ…僕のタイプ。 僕はレジにたつ"彼"に会いにいくため、オレンジジュースを手にとった。 ドキン… ドキン… レジに近づくたびに高鳴る鼓動。 ドキン… ドキン… もうすぐ…もうすぐレジ。 「いらっしゃいませ、お預かり致します。」
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