プロローグ

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「うわぁ…キレイ…」 藍色とオレンジ色が混ざったような空の色。 ところどころにうっすら白い雲があって…。 「ハル」 どこからか僕の名前を呼ぶ声が聞こえる。 「ハル、何をしてる…」 男らしい低くてハリのある若い声。 僕は声の主に話しかけた。 「見て…聡くん。あの日もこんな空だったよね? 」 そう。 こんなきれいな夕焼けが広がっていた日だった。 彼は少し間をあけてこう答えた。 「…あぁ。あの日から全てが変わったんだ。」 次の瞬間、ふわりと彼の香りに包まれた。 聡くんの男らしい腕が僕の体を抱き寄せる。 「聡く…「ハル」 「ハル…愛してる。ずっとずっと…」 そう言いながらギュッと聡くんの腕に力が入る。 僕は聡くんの思いに応えるようにそっと大きな背中に腕を回した。 「僕も…僕も聡くんのこと愛してる。」
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