ヒトメボレ

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あの出来事から数日たった。あれ以来"彼"とは一度も会っていない。どこの誰かもわからない。僕の後ろを通り過ぎたあの瞬間と彼の甘い歌声が頭から離れない。 何度も何度もフラッシュバックされて…。 「…野、おい!天野!」 ハッとして顔を上げる。 目の前には四角すぎる顔を持つ英語教師の田辺がいた。 別名ダンボール系フェイス。 「お前…俺の授業で居眠りとはいい度胸じゃねぇか。」 「僕…居眠りじゃなくて考え事してただけですよ?」 あ… やべ… 「天野お前放課後生徒指導室だ!!いいな!!」 まぢかよ… 僕はしぶしぶ 「はい…。」  と返事をした。
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