3人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
あの出来事から数日たった。あれ以来"彼"とは一度も会っていない。どこの誰かもわからない。僕の後ろを通り過ぎたあの瞬間と彼の甘い歌声が頭から離れない。
何度も何度もフラッシュバックされて…。
「…野、おい!天野!」
ハッとして顔を上げる。
目の前には四角すぎる顔を持つ英語教師の田辺がいた。
別名ダンボール系フェイス。
「お前…俺の授業で居眠りとはいい度胸じゃねぇか。」
「僕…居眠りじゃなくて考え事してただけですよ?」
あ…
やべ…
「天野お前放課後生徒指導室だ!!いいな!!」
まぢかよ…
僕はしぶしぶ
「はい…。」
と返事をした。
最初のコメントを投稿しよう!