ヒトメボレ

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昼休みも過ぎて、まただるい授業を受けて…とうとう放課後になってしまった。 悪夢再び!!!って感じかな…。 僕は左手にグッと力を入れて生徒指導室のドアをノックした。 「2Bの天野です。失礼します。」 僕はゆっくり扉を開ける。 すわり心地の悪そうなパイプ椅子に誇りをまとった長机。そこに座るダンボール系フェイスの田辺。 「来たな…天野。そこ座れ。」  うっわ… この声のトーン激おこじゃないですか。 怖いよね…。 春くん怖いなぁ…。  「はい…。」 僕は小さく返事をしてパイプ椅子に腰掛ける。 「天野。単刀直入に言う。」 田辺が真面目な顔をして俺の目を見る。        ドクン           ドクン               なんだよ        言えよ         早く 「歌手なんて夢諦めろ。今すぐだ。」
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