リュックを背負った野良犬

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梅雨明け前の放課後ね 今日も仲良く姉弟揃って下校の途中 それを最初に見つけたのは弟のケイ君だったわ 「あーっ、ミーちゃん見て見て犬がいる」 二人の通う小学校からお家までは歩いて5分の距離 いつもの通学路の途中にその白い中型犬はいたの 犬は別に二人の事など全く気にもせず色んな匂いをかぐのに夢中になっていたわ ただ側に飼い主らしき人影も見えず ひもも無ければ首輪もしてない あるのはリュックそれを背負っていたの 「あー本当だ可愛いね、犬なのにリュックもってるよケイ君」 「本当だ凄いね、お使いの途中なのかな」 最初二人は少し恐がっていたものの意外なリュックに興味がいって 少しずつ近づいてみたの 途中その犬が二人に気付いて眼と眼があっちゃったけど何事も無くまた 匂いをかぎ出したのでミーちゃんは静かにゆっくりと犬の頭にさわったの 「わあ、可愛い」 頭をなでると犬特有の匂いが頭から手からしたけれど ミーちゃんは全く気にもせず愛でていたわ、きっと犬好きの素質が有ったのね そしたら犬も喜んだのかしらミーちゃんの手をぺロっとひと舐め 「ふふ、くすぐったい」 それをミーちゃんの後ろで見ていたケイ君はやっと安心したのか 自分もなでなでしてみたの 「あ、気持ち良いね」 犬はまたご挨拶とケイ君の手もペロペロしたわ そしたらケイ君ったら
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