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「わっ、あ・・・」
一瞬で飛びのいてしまって
まだ2年生だから少し臆病なのは仕方がないわね
「大丈夫だよ、ほらこんなに可愛いよ」
「うん、可愛い」
そうやって二人でしばらくなでくり回していたわ
「ああ、なんかあげたいなあ、お菓子もってればな」
頭の愛撫じゃ物足りなくなったのかしら
ミーちゃんはえさをあげたくなったみたいでケイ君におねだりしてみたの
「給食のパン持ってくれば良かったね」
二人は周りを探してみたけどそんなに都合良く食べ物が落ちているわけないの
そうしたらケイ君がなにか思い付いたみたい
「あっミーちゃん、ここになんか入ってないかな」
ケイ君が指差したのは犬の背負ったリュックだったわ
「あーっ、確かにあるかも」
ミーちゃんも同意はしたけど二人ともその後黙ってしまったわ
さすがに勝手にリュックの中を開けたりするのはいけない事だと思ったみたい
犬が怒るかもしれないしね
で
「これ、中に何が入ってますか?」
ちゃんと中身を訊ねても犬じゃ答えてくれません
ケイ君もミーちゃんも
リュックの中身に興味津々
「・・・開けて見てみようか」
そう言ったのはミーちゃんだったけど見守っているだけだったので
自然とケイ君の手がリュックのチャックに伸びていったの
「開けるよ」
ケイ君の指がチャックの金具に掛かった瞬間
犬がブルルルルっと身震いをしたの
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