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「………。」
「あっ。これはな……そのだな。」
辺りを見回し、その汚さを確認すると、咲夜は鞄から髪留めとヘアゴムを取り出し髪を縛りだした。
「えっ?何をするの?」
「任せてください!
先輩の部屋は私が綺麗にします!!」
「えっ!?
ちょー!いいよ!!!」
〝やっばい!!?
ベッドの下にはまずいものがあるし!
パンツだって………〟
慌てる俺など、御構い無しに部屋を片し始め、脱ぎ捨ててある服をまとめ、漫画を本棚へ戻す。
そして、ベッドの下へと手を伸ばし始めた。
「ちょー!!
ちょーーぉー!!」
暴かれるとってもメンズなお宝達。
彼女は、それをぺらぺらとめくり、内容を確認すると、そのうちの3冊だけベッドへ戻し、残りを突きつけてきた。
「先輩!こ・れは!捨てましょう!!」
「えっ?」
俺は目を疑った。
普通は、全部捨てられるのが必然。
だが、そこにあったのは、後輩物以外全部。〟
〝あれ?
後輩物はいいの?〟
と、首をかしげる。
「せっ!先輩だって……
男の子ですから……それなりの覚悟はしてました。
でーもー!!
これはいけません!!
見るなら、あちらでお願いします!」
「あっ……はい………。」
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