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何となく、腑に落ちない所もあるが、全て捨てられるよりはましと思い、首を縦に降るのであった。
ある程度、部屋を片し終わり、残るはベッドとなった。
「……………。」
だが、彼女はベッドをジーッと見つめ、一向に直す気配がない。
〝ベッドは嫌なのかな?〟
と思い、自らベッドに手をかける。
「あっありがとうな!
後は、自分でやるよ!」
すると彼女はとても悲しそうな表情で俺の腕を掴み、引き止める。
「あっ!待ってください!
私がやりますから!
先輩はちょっと邪魔です!!
リビングで待っててください!!」
「えっ?えぇー!?」
無理矢理部屋を追い出され、鍵までされてしまった為、一階のリビングで待つ事にした。
「あらっ?
咲夜ちゃんは?」
「あー。
なんか掃除しはじめてさぁ。
ベッド直すからって追い出された。」
「ベッドを?
ハハーン……。」
母は、何かを察した様で、ニヤニヤと良からぬ事を考えている表情を浮かべている。
どうやら、何か察した様だ。
「なっ!なんだよ……。」
「いーえっ。
あんた……。でかしたわ!と思っただけー。」
母の意味深な言葉には首を捻るしかない。
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