第1章 彼女がやって来た。

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とても嬉しそうに、夕食の準備に取り掛かっていた。 それから、30分後。 「先輩……。もういいですよ。」 と、リビングを扉の外から隠れ見る様に彼女が声をかけてきた。 「あぁ。戻るわ。」 俺は、リビングチェアから立ち上がり、彼女と共に部屋へ戻った。 「どっ……どう? 先輩…………。」 彼女が恥ずかしそうに、戸を開き、中を見せてくる。 綺麗に整ったベッドに、きっちりとかたされた本。 全て完璧にこなされていた。 彼女の手に握り締められていた俺のパンツ以外は……。 「へぇー。さすがは女の子だね!」 と、言いながら、パンツを奪い返す。 すると、 「先輩に褒められたぁ。 嬉しいなぁー。」 と言いながら、取り返された。 〝何故パンツなんだ!!〟 と言う苛立ちと恥かしさから、パンツの事には触れずに行動で示す。 「そう言って貰えると嬉しい……よっ!!」 「ほんんと!! だぁぁい好きなぁぁぁ!! 先輩にぃぃぃ!!!」 「あはははっ! ほんとぉぉーにぃぃ可愛いイィ やぁぁぁつぅー!!!」 「あぁ!?」 「あー!!?」 等々引っ張り合いになり、パンツはビリッと言う音と共に真っ二つに裂けてしまった。 「おまっ!!?」
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