第1章 彼女がやって来た。

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「……………。」 退屈な入学式。 去年と同等に何事もなく終わり、帰るだけだと思っていた。 「なぁ!正樹!!。 あの子、可愛くねーか?」 「ん? どの子だ?」 「ほらっ!後ろから5番目の子」 隣に座る同級生の要二郎が瞳を輝かせて指差す先。 そこには、いつものあの子の姿があり、こちらの視線に気がついたのか、振り向きにこっと笑っていた。 「あっ!あの子は……」 「なんだよ。知り合いか? 紹介しろよな!」 「いや……。 知り合いってほどでも……。」 「なんだよ。 せっかくアタックしようと思っていたのに。」 「いつもそれで玉砕してるだろ?」 「ひでぇ!? わからないだろ!!? もしかするともしかするかもだしよ。」 いや…彼女に対しては間違いなく言える。 もしそれでOKだすなら、俺にストーカーする意味がわからない。 「まぁ……。 ありえねーわ…… それよりよ!この後、ゲーセンいかねぇ?」 と、微笑しながら、話題を変えるのであった。
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