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「……………。」
退屈な入学式。
去年と同等に何事もなく終わり、帰るだけだと思っていた。
「なぁ!正樹!!。
あの子、可愛くねーか?」
「ん?
どの子だ?」
「ほらっ!後ろから5番目の子」
隣に座る同級生の要二郎が瞳を輝かせて指差す先。
そこには、いつものあの子の姿があり、こちらの視線に気がついたのか、振り向きにこっと笑っていた。
「あっ!あの子は……」
「なんだよ。知り合いか?
紹介しろよな!」
「いや……。
知り合いってほどでも……。」
「なんだよ。
せっかくアタックしようと思っていたのに。」
「いつもそれで玉砕してるだろ?」
「ひでぇ!?
わからないだろ!!?
もしかするともしかするかもだしよ。」
いや…彼女に対しては間違いなく言える。
もしそれでOKだすなら、俺にストーカーする意味がわからない。
「まぁ……。
ありえねーわ……
それよりよ!この後、ゲーセンいかねぇ?」
と、微笑しながら、話題を変えるのであった。
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