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彼女は、そう言うとスカートに着いた汚れを払い、そっと手を伸ばしてきた。
〝うっ!なっなんだろ……
この緊張感……〟
ただ手を取るだけなのに、鼓動が高鳴る。
彼女もけして目を合わせようとせず、赤面しながら俺の手を取った。
「あっ…ありがとうございます。」
「いや…。」
〝彼女は一体…何故俺を連れ出したのだろう…
まさか!?愛の告白!!?〟
鼓動と緊張のメーターが振り切りそうになる。
動揺が顔に出ているのは、自分でもわかった。
唯一幸いな事は、彼女も緊張しているようで、今しているであろう顔芸を見られていない事。
彼女も緊張している事は容易に察する事が出来た。
〝よし!俺の覚悟は出来た!
このままじゃ埒があかない。
俺から聞くんだ!!〟
「あのっ。」
「はっ!!はいっ!」
〝わぁー。ガチガチだぁ……〟
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