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第1章 彼女がやって来た。
俺の名前は、中山正樹。
現在、県立花川高校のイチ生徒。
今年の四月で3年になる。
成績は中の下。
けして運動が得意なわけでも、何かに秀でているわけでもない。
なのに何故か俺にはストーカーが付いている。
いつも下校途中に後ろを付いてくる。
〝なんなんだよ。全く……。
気持ちわ………〟
振り返り睨みつけるも、にっこりと微笑み返してくる。
清楚で可愛いタイプの女の子が俺に!!
〝………コホン……まぁ…悪気はしないし……いいか……
どうせ、この近くに住んでいるんだろ〟
と、放置していた。
だが、あの子はどこに行くにもついてくる。
ストーカーであるのは間違いなかった。
一度、声をかけてみようと振り返り近づいた事がある。
だが、彼女は真っ赤に赤面し、脱兎の如く去っていった。
「な…なんなんだ?
あの子は………。」
そして………。
3年になった入学式の日。
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