第2章

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「……はっ!」 我に返った俺の視界には、あぐらをかいた俺自身の足とスマホ、そして『BAD END』と表示されたゲームがあった。 「……え?」 スマホに表示された時刻は19時30分。 ゲームを起動してからたった10分程度しか経過していなかった。 「嘘だろ…何だ今の」 普通あり得ないだろ、こんな……夢だと思ってたのに。 夢ではないその証拠に、ゲームの表示の背景には、最後に見た光景そのままが映し出されている。 気味が悪い以外の何者でもなかった。 明日は学校がある。といっても午後からなのであの古本屋に行くことはできそうだ。 とりあえず俺はゲームの電源を切った。
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