第壱影

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時間を置いて、もう一度電話をかける。 「「「私が、私が、Mr.Xだ」」」 「Mr.X!!捕まえたぞ、奴を!遂に!!」 「「「藻部藻部夫の自宅にいる猫を調べろ。 名は藻部右衛門」」」 「!?奴の名を知っていたのか。そうか、君なら知っているだろうな。 藻部右衛門という猫か? 家宅捜索の必要があるな。直ぐに手配しよう」 「「「情報の精度は低いが、まだ生きている筈だ。…急げ」」」 「どういうk「「「時間だ」」」ブツッツーツー …どういうことだ?」 「駄目です、また後一秒…。先程より早く、逆探知が可能の筈でしたが…」 「次の入電に、逆探知機を外せ。会話が出来ない」 「そんな、逆探知機を外しては…規則違反となります」 「相手が警戒している以上、相手がこちらを知っている以上、意味が無い。 情報を少しでも多く欲しい。 責任は私が取る!」 「本部長…」 「直ぐに令状を取れ! 現場に直行しろ!! Mr.Xの会話の猫とは、おそらく… … …人間だ!」 ―――― ふう、疲れた。 捕まったか…まあ当然だな。 しかし、未来からやって来たネコミミメイドとか…。 名前が藻部右衛門とか…。 情報の精度がイマイチ、言っている事が、支離滅裂になって来たからな。 そろそろ頭の方がヤバイ。 おそらく、人間を攫い、猫に無理やりした。 無事だと良いが……。 ん?メール? 差出人は…不明か。 削除。 またメールだ。 差出人不明…削除。 またまたメールだと? 差出人…同じくメールか? 削除せず、放置。 風呂に行こう。 スーパー銭湯へGO!
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