第弐影

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いつもの目覚まし時計が鳴らず、不思議に思い目覚める。 木々の隙間から木漏れ日が………? 木漏れ日? 外? 飛び起き周囲を見渡す! 自身の気配は薄く、周囲の気配を探る。 人の気配無し、獣の気配無し、音…無し。 どこかの山奥らしい。 人の生活や活動の音を感じない。 部屋で寝ていた自身をどうやって。 自身に起こった現状に困惑しつつ、自分の格好に気付く。 コンバットブーツに、藍色のパンツ。 黒のシャツの上に、超強化プラスチック製鎖帷子と、藍色のベスト。 ベストには、たくさんのポケットが付いている。 その上に羽織る、藍色の防弾防刃防火フードコート。 手にはチタン合金製の手袋。 腰に、各種ツールアイテムを仕込んだポーチ。 足下には、仕事で使う道具の入ったバッグがあった。 ナイフ、投げナイフ、投げ針、爆弾、ライター、火薬の材料、ライト、メモ帳、万年筆、携帯食、薬類、毒薬各種、暗視ゴーグル、デリンジャー1丁と弾。 何故ある? 特にデリンジャー。タンスの奥にしまいこみ、使う機会は訪れないであろうと思っていた物だぞ。 これに頼るとか、忍者失格だからな!
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