第1章 ダンジョンを作ろう

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目を覚ますと、知らない場所だった。 簡素なベッドに寝ており、近くには木の机とその上に蝋燭に火が灯り、ゆらゆらと妖しく部屋を照らしている。 他には何もなく窓やドアさえもない。 「なんだ、ここ」 起き上がってみるがやはりわからない。 6畳ほどの何もない部屋である。 そこで、ふと気づいた。 寝ていて机を見上げる形になっていたが、机の上には分厚い本と紙が置かれている。 蝋燭の近くで、紙をみる。 そこにはこう書かれていた。 「おめでとうございます。 あなたは今日からダンジョンマスターとなり、ダンジョンを経営していただきます。 まずは自身の名前を決めてください。 そしてダンジョンコアのガイドに従いすばらしいダンジョンライフを送りましょう。」 何かのイタズラだろうか。 そう思っていると、勝手に本が開き、空中に文字が浮かびだす。 「名前を教えてください。」 「・・・じゃあ、レンで」
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