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枯れた願いが光を打ち消す
焦れた想いが心を掻き消す
あからさまな慰めの囁き
壊れようとする時の瞬き
失われる愛しさ全てを重ね
零れゆく悲しみ全てを集め
繋ぎ止める楔へと変える
綻びだすこの世を留める
定めは永久の暗がりに浮く
闇を透かした水面に揺れる
天蓋に微かな傷を拵えた
穿ち開く為の術は隠した
天秤は置物と化したまま
傾く姿すら窺わせず在る
砂の館は泡沫の夢の狭間
時の調は殊更に心を薙ぐ
潜めた呼吸の連なりを畏れ
踏み出せずに踞る命の弱さ
痛みがいずれ覚悟となるなら
傷跡がやがて記憶となるなら
たゆとう暇すら与えられずに
全てをその先へ進めただろう
嘆きがやがて追憶になるなら
傷痕がいずれ決意となるなら
目を瞑り今すら求めぬままに
全てをその後へ流せただろう
彼方に煌めく光を見つめて
遠い遠い終わりを見つめて
願い祈るただ一つの心すら
この確かな想いさえ
映らぬ貴方には届かない
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